「年収90万円でハッピーライフ」を読んで

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著名人も多く薦める本である「年収90万円でハッピーライフ」を読んでみたら、いい意味で読む前と後でイメージが変わりました。
今回自分なりに感じた感想を綴っていきます。

どんな本か

こちらは、東京で年収90万円で生活している大原扁理さんが、自身の生活を書いた本です。
90万と聞くと多くの人が、それで生活出来るの?と思うでしょう。
そんな疑問に答えるように、収入や生活費、どんな食生活なのか?などこと細かく書かれています。

沢山働きたくない、少ない収入で暮らしたいという方に、特に参考になる本だと思います。

年収90万円でハッピーライフ (ちくま文庫 おー72-1) [ 大原 扁理 ]

価格:814円
(2022/12/2 16:43時点)
感想(9件)

この本の真髄

この題名を見て、本を手に取ったときの予測や期待のようなものは、おそらくそのような生活の実態の部分だと思います。

この題名を見たときには、「ハッピーライフ」という文言は入っているものの、「節約」、もっと率直に言ってしまうと「貧乏生活」という言葉が自然と連想で浮かんできてしまう。

しかし、実際に私が読んで感じたのは、彼の人生の「哲学」のようなものです。

最後まで節約の部分を強く意識しながら読んだ人でも、文章の端々にその哲学は感じられるでしょうし、それが最後までページを進める後押しのひとつになっていると感じました。

彼の哲学がこの生活にたどり着かせた

常に自分を内観し、自分が本当に求めるもの、欲しいもの、心地いいものを探り、それとは逆にいると言われているけれど本当はいらないもの、やりたくないもの、価値観に合わないものを生活から削ぎ落していく様子は尋常ではないものを感じました(いい意味で)。

たった一度の人生、不要なものを抱え、やりたくないことをするほど時間はないのだから、皆がこのように日々問いかけながら生きていかないと後悔することもあるのですが、中々このように生きられる人は少ないように思います。

多くの人は「世間の目」を気にする生活をする

「世間」に沿って生きてきた人によっては、「自分」の望みなのか「世間」の望みなのかが区別がつかなくなっていたりして、捨てる以前に区分けも出来ないという心の状態の人多くいるのではないでしょうか。

沢山の「いいね!」を貰う目的で投稿しても、親によく思って欲しくて勉強、進学、就職しても、自分をよく見せようとしても、いつまでも心はからっぽのままです。

ほんとうにこの本を薦めたいのは

しかし、いきなり自分を生きるのは難しい、、この本はそんな人のヒントになるのではないでしょうか。

何故「年収90万でハッピーライフ」なのかというと、彼が自分の本当の望みに従っているからだと思います。

彼がこの生活にたどり着いたのは、働くのはこれくらい、それよりもこういう時間を大切にする、食事はこれを優先する、など自分の性格や好みなどをよく見て、自分が心地いい選択を行っていった結果に過ぎません。

もちろん、彼の実生活の工夫などはとても参考になるし(よく朝ごはんに登場するスコーンがおいしそうなので焼いてみたい)、金銭的な内訳も指南書となる。

しかし、世間体を気にするのと同じで、表面上の節約生活だけを真似しても、実際に不満を抱えず、心地よく満足感を持ちながら幸せに生活することは出来ないのではないか。

本書でも書かれている通り、絶えず自分を振り返り、内観し、それとずれていない生活を送ることこそが「幸せな生活」への第一歩となるのだと改めて気付かされました。

年収90万円でハッピーライフ (ちくま文庫 おー72-1) [ 大原 扁理 ]

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