人前でみっともなく怒ってしまう・・・ほど深刻では無くても、友達や家族、パートナーについつい怒ってしまうという方は多いのではないでしょうか?
そんな「怒り」を解決したい方に向けて2冊の本を読んでみた感想も含めてご紹介します。
※本ページはプロモーションが含まれています。
「怒り」がスーッと消える本 水島広子著
一冊目は「『怒り』がスーッと消える本」です。
「怒り」がスーッと消える本 「対人関係療法」の精神科医が教える [ 水島 広子 ] 価格:1,430円 |
こちらは「対人関係療法」の専門の精神科医の水島広子さんが書いた本です。
文章も読みやすく、時折イラストなども入りながら書かれています。
理解しやすい内容でありながら、なぜ怒りが生じるのか、を心理的な側面から詳しく解説されています。
怒りの仕組みを詳しく分かりやすく学ぶのに、とても適している本だと思います。
キミは「怒る」以外の方法を知らないだけなんだ 森瀬繁智著
4コマと分かりやすい補足文章から構成されている本です。
まず4コマから話が進むので、文章が苦手、という方にも読みやすい1冊だと思います。
キミは、「怒る」以外の方法を知らないだけなんだ [ 森瀬繁智(モゲ) ] 価格:1,320円 |
章も細かく分かれているので「今日はココだけ」短く読むことも出来ますし、そのつもりで本を開いたらスイスイ読んじゃった、なんてこともありそうです。
イヌのポチ太がナビゲーターとなり、怒りの対処法を教えてくれるので、読み進めていくうちに上手にコントロールする方法が楽しく身に着くことでしょう。
2冊の本から学んだ「怒り」の対処法
怒り続けることで損をするのは自分
“気付いておきたいのは、怒りによって損なわれるのは空いての人生ではなく、自分の人生だということです”
「怒り」がスーッと消える本 水島広子
そうまさに、イライラして何も手に付かなくなったり、嫌な気分になったり、怒り続けると自分の人生の時間がムダになったり、不愉快なものになってしまうんですよね。
自分が嫌な想いをしたのに、さらに自分を苦しめるなんて考えてみるとおかしな話です。
「怒り」を上手くコントロールして自分を嫌な想いから救ってあげる必要があります。
「怒り」は自分を守ってくれる大事な感情でもある
怒りが沸くときには「自分の尊厳が侵された」という感情や「この人は自分のことを大切に思っていないのでは?」などの自分を守るための反応として現れることもあります。
もし「怒り」を感じなければこういったことに気付かず、さらに実際に自分に危害を加える環境や状況から抜け出せなくなる可能性もあります。
「怒り」はときに自分を守ってくれる反応でもあります。
「怒り」は期待や不安がかくれているかも?
例えば楽しみにしていたことが急にキャンセルになったときや、大事な人からメールの返信がなく怒ってしまうときなど、その「怒り」の感情の裏には相手に対する「期待」や、自分は不要な存在ではないかという「不安」、そして「楽しみにしていたのに」という「悲しみ」の感情がある場合があります。
「怒り」を感じたときには、その裏にどういった想いがあるのかを見つめてみましょう。
そしてそれを素直に冷静に相手に伝えれば、喧嘩になることも少なく、相手も「そうだったんだ。申し訳ないな」と思ってくれるかもしれません。
「決めつけ」や「正しさ」を手放す
人から「あなたって~だよね」「これが正しい」と言った決めつけをされるとムカッとしますし、人に対しても決めつけたものの言い方をすると喧嘩になることがあります。
こういった思考は手放すのが賢明です。
そして「怒り」を感じているときも「この人はこう思っているに違いない」と言う決めつけをしている場合があります。
自分で作ったストーリーにますますイライラしてしまうのです。
相手への評価をよくする人ほど、自分にも勝手な評価を想像してしまうことが多いそうです。
評価は相手にも自分にも暴力となってしまうので、日頃から手放す訓練をしていきましょう。
人に押し付けない
「こうしなさい」「こうした方がいい」という考えの押しつけを人にすると、その通りにしなかったときなどに「怒り」が沸きます。
相手には相手の意志があり、相手の人生の責任は取れませんから、年下や身近な人であっても、押しつけはやめましょう。
軽く「スルー」する
クギを差したり、やんわり伝えることも時には必要ですが、言ってもムダな場合は華麗にスルーしましょう。
そこに時間や感情を注いでも、自分が損するだけなので、上手くかわせると楽になりますね。
"理不尽なクレームや文句を言う客や、SNSでいわれのない誹謗中傷をしてくる人もすべて、「牛」だと思って見て下さい。
「キミは「怒る」以外の対処法を知らないだけなんだ」森瀬繁智
相手は怒りに任せて、あなたに突進してきます。
まともにぶつかったら痛いし、ケガをしてしまいます。
だから、まずはヒラリとかわす。かわしながら冷静に次の対処を考えるのです。
そうすればこちらは被害を受けなくてすみます。"
怒りが沸いたときはまず自分に優しくしよう
怒っているときは、相手に悪気があったかないかは別として、傷ついていたり、悲しかったり、不安だったり、現状に対する不満がある状態です。
そんなときは、少しでも自分を労わってみる、ほっとすることをしてみる、身体をほぐしたり動かしたりする、気をそらすために好きなことをしてみたりして、自分を大事にしてあげましょう。
それを他者に求めても、やってくれるかは分かりませんが、自分ならやってあげることが出来ますね。
疲れていたり、苦しい自分にまず自分が優しくしてあげましょう。
「被害者」になるのはやめよう
怒っているときは被害者になりがちです。
「~してくれなかった」「あの人が~したせいだ」など「自分はこの感情にのまれるだけだ」という無力感を生みます。
決定権を自分に取り戻し、その環境から離れる、不快な感情が沸いても上手く感情を切り替えるなどの対処をして、自分の不快な感情の決定権を相手に渡さないようにしましょう。
まずは自分から変わる
人に何かを要求しても変わらないことは多いですし、変わるとしても遅い場合があります。
怒ったり、喧嘩になったり、あるいは何かを伝えても、その翌日に変わってくれるとは限らないのです。
そうするとそのことに対して、また怒りがわいてきてしまうことにもなりかねません。
なので、まず解決策としては「自分が変わる」ということを2冊とも伝えてくれています。
例えば、イライラしてしまう場面があるとしたら、その状況に遭遇しないために「自分が」出来ることを試してみたり、考え方を変えてみたり、対処をしてみたり、自分がまずは試していく方がいいですね。
まずは気持ちを切り替える
まず大事なことは気持ちを切り替えることです。
楽しみにしていた映画を観る、甘いものを少し食べてみる、あったかい飲み物を飲んでみる、カフェなどに行ったり、その場から少し離れてみる、友達と会話してみる、集中してみる、相手の視点になって考えてみるなど・・・。
気持ちを切り替える方法をいくつも持っておくと楽になるでしょう。
「怒る」以外の対処法を取れるように練習していく
「こういう風に嫌だったんだよね」と怒りの感情が沸いたときに相手に伝えることも大事なことです。
しかし、怒りの感情をむき出しにして相手に訴えても、喧嘩になったり、上手く伝わらなかったりして、相手が「自分も悪かった」という気持ちには中々なってくれません。
「感情」は自分のなかでいったん受け止めたうえで、どうしてそう感じるのかを自分で冷静に考えて、必要であれば「自分はこう思った」という「I(私)」メッセージで伝えていきましょう。
まとめ
怒りにまかせてしまうと自分を見失い、周りを傷つけてしまうことにもなりかねません。
どのような仕組みで怒りが沸くのか、きちんと理解し、対処法を知ることで、ゼロには出来なくても減らして乗り切ることは出来ると思います。
そして「キミは「怒る」以外の方法を知らないだけなんだ」でも紹介されていますが、読書を1日6分するだけでなんと68%のストレス軽減となるそうですよ。
みなさんもぜひこの2冊を読んで、上手に怒りをコントロールし、快適な日々をお送りください。
「怒り」がスーッと消える本 「対人関係療法」の精神科医が教える [ 水島 広子 ] 価格:1,430円 |
キミは、「怒る」以外の方法を知らないだけなんだ [ 森瀬繁智(モゲ) ] 価格:1,320円 |
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